【Seeds of the art Vol.3】 私の中のARTの種を探して
今回ご紹介するARTの種は、私自身の心の中のお庭に植えられた、ARTへの原点となる種を自分なりに紐解いてみました。
個人的な話ですが、このARTだけではなく、自分自身という種が、生まれ育った環境という土に根付いて、芽吹き、成長していくプロセスを辿る試みは、忙しく過ぎていく日々の中で改めて貴重なものとなりました。
そこには古くて新しい発見があり、過去、現在、未来への自分自身との対話となる、喜び深い時間でした。
それは、いつもは外側を探していた自分が、内側に大切な宝物を発見する瞬間です。自分自身がARTに惹かれたキッカケや原点をさぐり、影響を受けたアーティストは誰なのか?と問いかけてみると、意外とそれは特定のアーティストではなかったのです。
やっぱり空は最高のartist!
心に浮かぶのは只、青い空と浮かぶ雲のイメージ。
美しい紅葉や、体に触る風の感触。美しい色を発する花々の香り。水たまりの波紋。。。etc。
やはり、私にとっては、常々感動をもたらしてくれるお空や海、大自然、地球そのものが結局は一番影響を受けたアーティストなのかもしれません。
最初に絵を描いた記憶は、やはり子供の頃の落書きです。
誰に観せるでもなく、ただ自分の内側から自然に出てくるイメージを絵や形、色にしていくプロセスが、すごく嬉しくて楽しくて、やめられない!やめたくないような止まらないワクワクした気持ちでした。
子供から大人になる成長の過程で、どんどん自分の小さな世界から広い世界に出て、沢山の出逢いを通して、絵画以外からも多くの多面的な刺激を受けていき、心から満ち溢れたエッセンスが自分の作品となっていったのです。
←2007年 N.Y.にて開催された「hybrid yellow」展にグループ参加。日本の伝統文化である「香道」を伝統的かつ自由でオリジナルなインスタレーションとして体験できる場を表現した。
絵画などの平面作品は、私自身の世界が広まると共にいつしかインスタレーションや立体作品にもなっていき、友人達とのコラボレーションの環も広がっていきました。それらは多くの学びと気づきを与えてくれました。そして今再び、出産、育児の体験を経て、10年以上の時と体験を重ねてやっと絵画の世界に戻ってきたような、長い旅からたくさんのお土産を持って帰り、「ただいまー!」と絵を描くことに再び着地した心境です。
再び向かい合えた絵の世界は、さらに奥深く学び深いです。
そして今は以前よりも、尊敬するアーティスト達の作品自体はもちろん、その背景にある彼等の時代、性格、ライフスタイルなど、何に影響や感動を受けてその作品が生み出されたのかが興味深く感じます。 それは、自分自身も人生を豊かに味わい始めたからなのかもしれません。
この幸福に感謝して、世界との大切な心の対話として謙虚に作品と向き合って、生み出していきたいです。
丁寧に暮らすように、丁寧に生み出した作品は、まるで我が子のように愛しいのですから。
影響や刺激を受けた書籍。自然界の不思議に満ちた姿は驚きと発見に満ちている!
大好きな尊敬するアーティスト達
以前から好きだった和のエッセンスも最近とてもインスパイアされます。
敬愛するバックミンスターフラーはじめ、建築の世界は憧れ。